2016年12月18日、台湾2016年アジアウインターベース
ボールリーグ(AWB)NPBイースタン選抜チームとの決勝戦、
9回表のマウンドに立ったのは石崎剛投手でした。
NPBウェスタンリーグ選抜選手として、最後のマウンドを託された石崎投手。
磨きをかけている火の玉ストレートを武器に、NPBイースタン選抜チームの
増田選手(巨人)を外角高めに火の玉ストレートを投げ込み、見事空振り三振
にきってとり、ゲームを締めくくりました。
相手バッターは、石崎投手が投げる球はストレートしかこないとわかっていても、
打てませんでした。
まるで藤川球児投手のように感じます。
石崎投手・契約更改情報
石崎投手2年目のシーズンを終え、契約更改を終えました。
120万円増の年俸1300万円(金額は推定)です。
今シーズンの成績は、
- 試合数:10試合
- 投球回:10回2/3
- 打者数:42打者
- 防御率:1.69
勝ち負けはつきませんでした。
今シーズンの石崎投手は、
1軍で登板するも、すぐに2軍に降格という感じでしたね。
好調と不調の波が激しい印象でした。
ケガの影響という部分で考えると、1軍での登板はなかなか自分のリズムが
つくりにくかったのかもしれません。
それだけに対戦する打者のレベルが格段に違う1軍での登板は、
神経も使いますし、コントロールミスも許されません。
来シーズン、石崎投手はプロ入り3年目に突入します。
掛布2軍監督からも期待が寄せられているだけに、
オフシーズンに自慢のストレートに磨きをかけてくることでしょう。
石崎剛投手のプロフィール
阪神タイガース公式サイトより引用
石崎剛(いしざきつよし)
- 生年月日:1990年9月9日生まれ
- 出身地:茨城県古川市
- 出身中学:三和北中学校(茨城県古川市)
- 身長:183cm
- 体重:85kg
- タイプ:右投げ・右打ち
- 野球経歴:小学生でスタートし、三和北中学校(軟式)、三和高校(茨城県)、住友金属鹿島(現新日鐵住金鹿島)、阪神タイガース2014年ドラフト会議2位指名。
高校生の時にプロ野球注目選手となってから、実際にプロ野球に入るまでの道のりは、
石崎投手にとってどのような思いで前に進んできたのでしょうか?
三和高校を卒業してすぐに社会人野球入りし6年間過ごしていたことになります。
その6年間、石崎投手にとって決して楽しいことばかりではなく、
焦る気持ちをグッと抑えて、プロ野球を目指していたのでしょう。
石崎投手・三和高校時代
石崎投手は地元の三和高校に進学しています。
1年夏にベンチ入りします。
このころの石崎投手の球速は135㎞くらいだったそうです。
しかし、その後石崎投手は球速をどんどんアップしています。
3年時にはMAX145㎞までになっています。
投球フォームはオーバースローでした。
磨きをかけたストレートで勝負するタイプの投手で、
ドクターKともいわれていたそうです。
注目が集まったのは2年の夏の茨城県大会での石崎投手の力投です。
3回戦敗退となりましたが、3試合すべて完投。
チームは9年ぶりの3回戦という結果を得ました。
ところが、この大会で引退していった3年生を除く残った部員は全部で9人。
そうです試合ができるギリギリの部員数です。
部員が集まらない高校の野球部という側面があったのです。
ひとりでも部員がかけたらもう試合が出来ません。
それだけに一人一人の野球に対する情熱がとても強く、
仲間のために頑張るという気持ちが強くなったことでしょう。
石崎投手がドクターKと呼ばれるようになったのも、
投手としての自分が頑張ることで仲間を少しでも助けられる
そんな思いがよぎってくるようです。
実際、試合中にケガをした選手が治療のためにベンチに戻ってきたときに、
監督は病院で何針縫うんだろうと思っていたら、
その選手はテーピングしてすぐにグラウンドに戻って行ったので
とても驚いたと言います。
交替する控えの選手がいないのです。
グランドに戻らなければ試合を棄権するしかないのです。
ひとりひとりが支え合いながら、
取り組んでいたのです。
何かこう胸に熱くなるものがこみ上げてきます。
そして3年の夏、三和高校は1回戦で敗退。
そういうチームからプロ野球選手が誕生したというわけです。
プロ野球から注目された石崎投手でしたが、
プロ志望届は提出せず、社会人野球の住友金属鹿島に入部します。
石崎投手・新日鐵住金鹿島(住友金属鹿島)時代
住友金属鹿島は2012年に合併により新日鐵住金鹿島となります。
入部時点での石崎投手の投球フォームはオーバースローでした。
しかし、3年目に腰痛を発症します。
この腰痛により、投球フォームを腰への負担がかからないようなフォームを
模索して、現在のスリークォーターになりました。
投球フォームを変えても、
石崎投手の武器はストレートに変わりはありません。
殆どストレート勝負する姿は、見ていて本当に気持ちがいいです。
藤川球児投手を彷彿させてくれます。
もちろん変化球も投げます。
6年目には、富士重工の補強選手として準優勝に貢献し、
MAX151㎞も記録しています。
いよいよプロ野球の夢の扉が開かれるのです。
石崎投手・2014年ドラフト会議
阪神タイガースにドラフト2位で指名されました。
三和高校のチームメートとともに目指した甲子園は、
プロ野球の舞台で実現することになった石崎投手。
石崎投手の契約内容
- 契約金:7000万円
- 年 俸:1200万円
- 背番号:30番
(金額は推定)
この年のドラフトで阪神は1位に横山雄哉投手を指名しましたが、
横山投手は石崎投手の新日鐵住金鹿島のチームメートです。
つまり、同一球団が同一チームの選手を1位と2位で指名したのです。
(NPBドラフト史上初)
ちなみに横山投手は石崎投手の4歳年下です。
阪神タイガースは昨年(2015年)ドラフトでも
明治大学の高山選手を1位、坂本選手を2位で指名して、
2年連続です。
来年はどの選手を1・2位で指名するのでしょうか?
石崎投手・右肘痛から復帰
今シーズンの石崎投手は1軍で登板しましたが、
右肘痛を発症してしまい、1軍抹消となったりしました。
不完全燃焼のような感じですね。
来シーズンは石崎投手の3年目のシーズンとなります。
先発・中継ぎ・抑えのどこをやるのかとても興味深いですね。
藤川球児投手のように絶対的抑え投手となるために、
火の玉ストレートに磨きがかかります。
石崎剛投手の今後の活躍を期待しております。
石崎剛投手、背番号30番。
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